「ブルースからバラードへ」


 ▼…♪好きさ好きさ好きさ♪そんな歌詞やGS風のサウンドが、妙にレトロな気分にさせる。女性ユニット「PUFFY」の新曲「青い涙」は、あの時代の「青春」という言葉を連想させる。GS(グループサウンド)も青春も今や死語扱いというのに、この時代の臭いと意外にもマッチするのはなぜだろうか?

 ▼…では、こんなのはどうか。「追憶〜逢いたかったぜ」「この道を行く〜You Go Your Way」「嘆きのインディアン〜泣かないで」「次郎長笠〜おいらに惚れちゃ怪我するぜ!」「忘れな草をあなたに〜きみを忘れない・タイムカプセル」「片道切符〜旅人よ」。ねっ、どう?

 ▼…まだある。「この世のある限り〜この世界のどこかに」「また逢う日まで〜明日があるさ」「希望〜しあわせの青い鳥」「愛の終わりに〜LOVE涙色」「おふくろさん〜感謝状・母へのメッセージ」。そう、紅白歌合戦の曲目。前者が1971年で後者が2001年という次第。

 ▼…「砂漠のような東京で」「竜飛岬」そして「イムジン河」「九十九坂」とくれば、難局に喘ぐ2つの時代が、双子の関係にあるようにも思えてくる。しかし「わが町は緑なりき〜瑠璃色の地球」に生きる者として「空に太陽がある限り〜陽はまた昇る」と信じたい。「人生劇場〜凛として」2002年にチャレンジしたいもの。

(24.Dec,2001 梶田博昭)