首都圏のコンビニ千店舗通じて情報提供
千葉県・市川市

 公共施設の利用予約24時間OK

 千葉県市川市の「360+5情報サポート」は、今年4月から公共施設の予約サービスやボランティア情報などを、360日・24時間態勢で提供しています。しかも、公共施設の予約サービスに関しては、各家庭や事務所のパソコンからばかりでなく、東京、神奈川、埼玉県など首都圏のコンビニエンスストアからもできるのが最大の特徴です。

 利用できるコンビニエンスストアは、ローソン、デイリーヤマザキ合わせて1045店舗(市内は21店舗)にも上り、店内に設置されたタッチパネル式の情報端末から、文字通り24時間いつでも公共施設の予約申し込みができる仕組みになっています。このようにアクセスポイントを首都圏に広げているのは、市民の多くが首都圏に勤務先を持っているため、特に日中は市役所などに出向くことが難しい事情を考慮したからです。

 ■住民の利便性最優先し官民のネット融合

 住民の利便性を最優先しようという姿勢が、行政区域の枠を大きく越えて、しかもコンビニエンスストアという民間の情報拠点とネットワークを張っていった点が注目されます。行政のネットワークシステムと民間のネットワークシステムが融合した国内で初めての試みでもあります。コンビニとの連携については、97年から住民票を市役所の受付に電話で申請すれば、その日の午後4時以降、都合の良い時にいつでも近くのストアで受け取れるサービスが行われており、こうした取り組みがネットワーク融合にもつながったようです。

 今後は、施設利用に限らず、各種の届出や申請についても、「いつでも・どこでも」可能なノンストップサービスの拡充を目指すことが課題になっています。

 ■市民と行政、市民同士の情報交流も促進

 「360+5情報サポート」は、財政や事業計画など市政に関する情報の検索など行政サービスにも対応し、市への提言や問い合わせなど行政との双方向のコミュニケーション機能も併せ持っています。また、市民団体などの活動情報も提供しています。災害、福祉、国際交流、環境などのボランティア情報や、地域の介護に関する福祉情報、子育て情報など市民が発信している情報も多く含まれており、市民同士の情報交流の場ともなっています。
 「360+5情報サポート」のアドレスは、 
http://www.city.ichikawa.chiba.jp/home/365info/index.htm