▼…三重県の2001年度版・行政経営品質アセスの結果が出た。総合評価は前回99年度と同じ「B+」だが、ポイントでは80点ダウンの400点。北川正恭知事のリーダーシップの下「生活者起点の行政」 にチャレンジ、全国の自治体に影響を与える改革を断行しているにしては、なかなかに手厳しい。 ▼…課題の一つに挙げられたのが、トップマネジメントそのものに対するより客観的で厳しい評価・改善の仕組みづくり。第2が、常に顧客接点から発想する行動基盤の確立とか。いずれもハードルの高いテーマで、「先進自治体」ゆえに課せられた難題なのかも知れない。 ▼…前者は、多分に内部評価に頼りがちな自治体行政の弱点を衝いたものと思われる。後者は、市町村や業界団体などを介して県民と向き合うことの多い都道府県の、これまた特質に起因する。もっとも、直接住民と向き合う機会の多い市町村とて苦手としていることだが。 ▼…いずれも解決のキーワードは「情報公開」にあるのではないか。トップは良くも悪くももろ肌を住民にさらす。職員もまた語りかけ、耳を傾ける。知れば知るほど口を挟み、手を出したくなるのが人情。総合評価は4年に1度でいいとして、日常的に情報が行き交えば、評価も改善も目の前で進まぬはずがない。 (5.Aug,2002 梶田博昭)
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