RDF(こみ固形化燃料)
「Refuse=ごみ Derived=得られた Fuel=燃料」つまり「ごみを原料に作られた燃料」の意味。紙屑や木屑、廃プラスチックなどの一般ごみを砕いて混ぜ合わせ、熱を加えながら圧縮すると、プラスチック成分が紙や木屑の接着材のような役割を果たし、炭状の固体ができます。熱量は1キログラム当たり3千〜4千キロカロリーですから、石炭の約7割に相当します。ごみが大量に発生する都市で造られるため「タウンコール」とも呼ばれます。 ごみ焼却炉から発生する有害物質ダイオキシンが問題化する中、高温で安定して燃焼させることでダイオキシンの発生を抑制できるRDFが注目されました。大量のごみが燃料となり、公害を抑制する上に、余熱が発電にも利用できるため「夢の技術」ともいわれます。現在、複数自治体が広域的に連携し、ごみを収集、処理、RDF化し、発電などに活用しようとする取り組みが進んでいます。国や府県も環境行政の推進策として、RDF化施設に対する補助制度を設けています。 しかし、RDF施設は、多額の建設費が必要で、発電事業の採算性についてはやや未知数の部分があります。また、大規模なごみの最終処分場を受け入れる地域住民の反発や、焼却灰などの二次的な公害を指摘する声も一部にあります。 【先進事例】 |
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