グラウンドワーク
アーバンリッジと呼ばれるイギリスの都市周縁部で1980年代に始まった環境改善活動。地域を構成する住民、企業、行政の三者が協力してグラウンドワークトラスト(専門組織)を作り、身近な環境を見直し、「現場での創造」を基本に地域の環境を改善していく取り組みです。
元々は、都市的な土地利用の侵食で荒廃した農業地帯を豊かな田園環境に再生し活用するためのマネージメント手法で、サッチャー政権が公費依存型の事業を見直す中で、ボランティアの主体性と熱意、民間企業のノウハウと資源、自治体の権限・技術・資金をうまくかみ合せることで成果を挙げました。地域づくりの手法としては、パートナーシップの一形態ともいえます。
【先進事例】
●イギリス 国の補助と企業などの寄付、非営利事業による収入などによって運営される事業団がトラストの活動を支援しています。現在は環境保全にとどまらず、少年非行、老人対策、失業対策、教育など幅広い分野に応用されています。
●静岡県三島市のせせらぎ保全活動
●鳥取県米子市の使用済み割り箸のリサイクル
●滋賀県甲良町の水環境を生かした農村整備
【関係団体】
●財団法人日本グラウンドワーク協会(東京都港区浜松町)
http://www.groundwork.or.jp/
●十勝型グラウンドワーク・トラスト研究会(帯広市西3条南23-15、TEL0155-24-7870)
●高知県グラウンドワーク・トラスト研究会(高知県香美郡赤岡町599-2、TEL0887-57-1075)
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