行政評価システム事例検証・群馬県太田市(2) |
2000/12/08 |
課題は「アウトカム思考」の定着太田市の行政評価システムの特徴の一つは、評価表が非常に分かりやすく作られていることです。A4サイズの表1枚だけで、その政策課題に関するまちの現状と課題、具体的な取り組みがおおよそわかる仕組みになっています。 ■住民に分かりやすい評価表
住民アンケートの結果はビジュアルに表現し、コストや各種の統計数値も盛り込まれています。評価表はホームページ上でも公開されており、一般の住民が目を通しても理解しやすいように工夫されています。評価表は、行政のアカウンタビリティの面で、行政評価が有効なことを、よく示しています。 ■政策目標を鮮明にする また、事故の発生状況や自転車の放置、危険個所対策の必要性なども見えてきますが、7項目目にある「成果目標」の設定は「成果主義」の観点からはやや分かりにくくなっています。成果指標として掲げられている「シートベルト着用率」「反射鏡の設置数」「安全教室の高齢者参加数」などいずれも、「交通事故を減らす」という目標に対してはアウトプット指標にとどまっていることも、その一因でしょう。 |