続・市町村合併を考える5-1合併協議から離脱〜天童市の場合(1) |
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2001/09/17 |
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「自立的発展」を柱に生き残り策13市27町4村から成る山形県は、全国に比べると市町村合併の動きは緩慢に推移してきましたが、全県を18地域に合併・再編する県のシュミレーション発表などを機に、合併論議が高まりを見せています。特に中核都市建設を目指す山形市が積極姿勢を取っていますが、この春には、山形市を中心とした3市2町の合併協議に対し天童市が「参加拒否」の姿勢を明確にしました。いわば「自立的な発展」と合併によらない「広域行政の推進」を両輪とする天童市の選択は、分権時代のもう一つの生き残り策として注目されます。 ■40万人中核都市目指した山形市県は合併推進要綱で、3つのパターンを示しました。天童市に関わる合併案では、山形市・上山市・中山町・山辺町との3市2町による第1パターンと、北部の東根市・河北町との2市1町の第2パターンがあり、人口40万人規模の中核都市を目指す山形市はいち早く第1パターンによる合併推進に動きました。 右の地図は、山形市が描く広域合併構想の一部ですが、同市は通勤・通学・買物など日常の生活圏が一体化していることを背景に、周辺4市町に合併問題協議のテーブルに着くよう求めてきました。特に天童市は6〜16キロ圏にあって、通勤などの移動人口は1万2千人を超えていることを挙げ、参加に期待を寄せていました。しかし、かねてから合併に消極的な姿勢を見せてきた天童市の遠藤登市長は今年3月、正式に合併協議の場には参加しない考えを山形市長らに伝えました。 これにより、山形市は天童市を除く2市2町による合併に絞り込み、正副議長による広域行政懇談会や定例助役会議を通じて、具体化に動き出しました。
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